- ユネスコ世界文化遺産「平泉」の歴史と遺構について
- 名勝 天然記念物「厳美渓」
- 達谷窟毘沙門堂
- 毛越寺、中尊寺「金色堂」と松尾芭蕉「奥の細道」
- 岩手、平泉のグルメとお土産
こんにちは!だから旅のマントヒヒです!
さて、今回は東北の旅(仙台・青葉祭り編)に続き、2026年5月に仙台・松島・平泉を訪れた中から、「平泉・厳美渓」を訪れた旅のレポートと感想をお届けします。
平安末期に奥州藤原氏によって栄華を誇った仏教都市「平泉」。
京の都から遠く離れた東北の地、奥州内の勢力同士の内乱、当時、夷と呼ばれた人々と都人との征伐戦など、長きに亘り戦いが繰り返されていた時代。
そんな戦いを憂い、浄土信仰によって極楽浄土の安楽を願った藤原四代の遺構がユネスコ世界文化遺産に登録されています。
また、岩手南西部の栗駒山から流れ出る磐井川の流れが平泉近くで作り出した自然の造形美「厳美渓」は名勝 天然記念物。
今回は「平泉・厳美渓」の見どころ、グルメなどの旅インプレをお届けします。
- 仙台駅 「オリックスレンタカー 仙台駅東口店」出発 → 東北縦貫自動車道~東北自動車 → 一関IC → 厳美渓 → 達谷窟毘沙門堂 → 毛越寺/観自在王院跡
→ わんこ蕎麦「芭蕉館」→ 中尊寺 金色堂 → 東北自動車道 → オリックスレンタカー 仙台駅東口店」
名勝 天然記念物「厳美渓」
仙台駅前からレンタカーを借り、東北自動車道を北上して1時間30分。一関ICで高速を降りて、国道342号線を栗駒山方面(秋田方面)へ。まもなく厳美渓に到着です。



国道沿いには民家や田畑が広がる景色ですが、そこを貫く磐井川が長い年月をかけて荒岩を削り出して造った渓谷です。突然の景色の変化に驚きました!
郭公だんご(空飛ぶだんご)
晴れ渡る新緑の中を透き通った磐井川の清流が流れゆく厳美渓。
渓谷に立つ休憩所からかごの中に代金を入れ、木槌で板を叩いてお知らせすると渓谷の向こう岸にある「郭公だんご店」の方がロープでカゴを引いてくれます。お店の方が向こう側で注文個数などの確認合図などジェスチャーを交えながら知らせてくれて、程なくするとスルスルとかごが戻ってきます。
中にはお団子と温かい緑茶が収められてもどってきました。(お釣りも同時にカゴに入れてくれます。)

混んでいるときは橋を渡って店舗に行くのもアリです。



お団子も3種類(こしあん、黒胡麻、みたらし)を厳美渓の透き通った清流を眺めながら、いただきました。「名物に美味いもの無し」といわれますがお団子も柔らかくこし餡とゴマ餡も滑らかで甘く、みたらしの醤油もアクセントになりとっても美味しかったです。

達谷窟毘沙門堂

達谷窟毘沙門堂(たっこくのいわや びしゃもんどう)は、岩手県平泉にある「壁に張り付くような懸崖造り」で壮観な天台宗の寺院。801年に日本で初の征夷大将軍 坂上田村麻呂が創建した歴史的聖地です。蝦夷征討の勝利を毘沙門天に感謝して建てたものと言われています。
懸崖造りと言えば、京都の清水寺や鳥取・三徳山の投入堂も有名ですが、この毘沙門堂は、崖の大きさや朱色の堂の組み合わせが他ではみることができない景観を生み出しています。






毘沙門堂の左隣の岩壁には、高さ約16.5m・肩幅約9.9mの巨大な磨崖仏が刻まれています。(年月の経過でお顔の部分以外はわかりにくい印象です。)
- 大日如来または阿弥陀如来と伝わります。
- 源義家(源頼朝の高祖父)が前九年・後三年の役で亡くなった霊を供養するために彫ったと伝わっています。
世界文化遺産「平泉」 / 毛越寺・無量光院跡・中尊寺
奥州藤原四代に繁栄した仏教都市「平泉」。時は平安時代後期(11世紀末)、前九年・後三年合戦を経て台頭した藤原清衡が、長年の戦乱で亡くなった人々を弔い、平和な理想郷(浄土)を築こうとして、この地を政治・宗教の中心として整えたことに由来します。
初代 清衡は戦没者供養と平和的国家を掲げ、「中尊寺」を造営しました。
その子、二代 基衡が「毛越寺」、三代 秀衡が「無量光院」を造営して、巨大な寺院を中心に仏教都市が最盛を迎えました。
これら時の権力者が理想の国家運営を目指して築いた浄土世界の表現が評価されて、2011年にはユネスコ世界文化遺産に登録された平泉の遺構群を巡りました。
毛越寺もうつうじ
毛越寺は、国指定の重要文化財である特別史跡、特別名勝の二重指定地です。
大泉が池を中心とする浄土庭園は、日本最古の作庭書「作庭記」の思想や技法を伝えている池庭です。
毛越寺は「モウツウジ」と読みます。通常、越という字を「ツウ」とはよみませんが、慣用音で「オッ」と読むそうです。「モウオッジ」が「モウツジ」になり、さらに「モウツウジ」に変化したものだそうです。





「夏草や 兵どもが 夢のあと」~ 松尾芭蕉 「奥の細道」

毛越寺と観自在王院は並んで開山されていたことが分かります。両寺院は並んでいるので徒歩で回ることができます。
三代秀衡公が建立した無量光院跡は、車で5分程の距離が離れていて、北上川により近い位置にあります。宇治の平等院鳳凰堂を模して建立した寺院で極楽浄土をイメージした浄土庭園の最高傑作といわれています。


わんこ蕎麦「芭蕉館」


毛越寺と無量光院跡を見ているとちょうどお昼時になりました。
岩手に来たら、やっぱり名物の”わんこ蕎麦”を食べてみたいと思っていましたので、腹ごしらえさせていただきます。
ここ平泉のわんこ蕎麦の名店「芭蕉館」さんがすぐ近くにあるので、込んでいるのを覚悟で向かいました。観光バスで団体のお客様もいらっしゃったのですが、駐車場も広かったので車も停めることができました。
賑やかな店内のテーブルには、わんこが盛り上げられたお膳が山積みされ、所狭しと並んでいます。


「盛り出し式わんこそば定食(\2,300)」を頼みました。
大きな器に盛りつけるのではなく、小さなお椀(わんこ)12杯に盛り出してあるお膳が2段(つまり、24杯分)にお出汁、各種薬味が付いてきます。自分でお出汁を注ぎながら頂きます。
コシがあってしっかりした食感ながら、口当たりがとてもやさしい、芭蕉館さんの更科そば。色とりどりの薬味と味の変化を楽しみながら、蕎麦の香りをじっくり味わうことができます。
1杯のわんこは、テレビなどで食べた杯数を競う”わんこ蕎麦”よりも多めに盛られているとお店の方が教えてくださいました。
もう少し食べれそうな方には、もう1膳(12杯)を無料でお替りでき、私もお替りをお願いしました。
中尊寺 金色堂
中尊寺は嘉祥3年(850年)、比叡山延暦寺の高僧慈覚大師円仁によって開かれました。
その後、奥州藤原氏 初代清衡公によって大規模な堂塔造営が行われました。

中尊寺創建当初の姿を今に伝える金色堂は天治元年(1124年)上棟されました。
初代清衡公の中央に抵抗し続けた東北地方に、仏国土(仏の教えによる平和な理想社会)を建設すると宣言した非戦の決意でもありました。
堂の内外を金箔で飾った「皆金色」の阿弥陀堂で透かし彫りの金具や金銀の蒔絵などお堂全体が1つの芸術品となっています。


静けさの中に千年の平和への祈りが息づく中尊寺。
仏教の力で理想郷を築こうとした当時の当主たちの思いを1000年の時が経っても感じる場所、それが平泉であり、中尊寺なのかなと感じた参拝となりました。
まとめ
今回は仙台からレンタカーで平泉・厳美渓を巡った旅インプレをお届けしました。
およそ1000年もの昔に非戦と平和な社会の実現を目指した奥州藤原氏の思いを感じながら、その遺構の素晴らしさとこの土地に根付く文化や自然を感じながら、1日過ごすことができました。東北の緑と清流に癒された時間は素敵なひとときでした。
仙台から車でおよそ1時間半で来れますので、セットで旅程を組まれるのもおススメです。
今回も読んでいただきありがとうございました。
